この前のSneak Showに引き続き、コンボデッキを見ていきます。

今回はANT。レガシーのコンボといえばこれを思い浮かべる人も多いのでは。

レシピはこんな感じです
Deck :: BUw Ad Nauseam Tendrils
4 《渦まく知識/Brainstorm(ICE)》
4 《思案/Ponder(M10)》
4 《暗黒の儀式/Dark Ritual(ICE)》
4 《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond(MIR)》
4 《冥府の教示者/Infernal Tutor(DIS)》
4 《水蓮の花びら/Lotus Petal(TMP)》
4 《オアリムの詠唱/Orim’s Chant(PLS)》
3 《陰謀団の儀式/Cabal Ritual(TOR)》
2 《むかつき/Ad Nauseam(ALA)》
2 《金属モックス/Chrome Mox(MRD)》
2 《沈黙/Silence(M11)》
2 《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top(CHK)》
2 《Lim-Dul’s Vault(ALL)》
1 《蒸気の連鎖/Chain of Vapor(ONS)》
1 《不正利得/Ill-Gotten Gains(USG)》
1 《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond(STH)》
1 《苦悶の触手/Tendrils of Agony(SCG)》
// 45 oher spells

4 《汚染された三角州/Polluted Delta(ONS)》
2 《霧深い雨林/Misty Rainforest(ZEN)》
2 《沸騰する小湖/Scalding Tarn(ZEN)》
2 《Tropical Island(LEB)》
2 《Underground Sea(LEB)》
1《島/Island(ROE)》
1《Scrubland(LEB)》
1 《Tundra(LEB)》
// 15 lands

Sideboard:
3 《花の絨毯/Carpet of Flowers(USG)》
3 《闇の腹心/Dark Confidant(RAV)》
3 《ザンティッドの大群/Xantid Swarm(SCG)》
2 《クローサの掌握/Krosan Grip(TSP)》
1 《蒸気の連鎖/Chain of Vapor(ONS)》
1 《ハーキルの召還術/Hurkyl’s Recall(10E)》
1 《蔓延/Infest(ALA)》
1 《殺戮の契約/Slaughter Pact(FUT)》

基本的な動きとしては必要なカードを8枚のブレストで探して・・・ってこれ前もいったな。レガシーのコンボデッキで青いデッキにはよく《渦まく知識/Brainstorm(ICE)》+《思案/Ponder(M10)》がセットで入っています。それだけこれらのカードが重要かつ強いということでしょう。
話はちょっと逸れましたが、ここでいう必要なカードは、マナ加速と《むかつき/Ad Nauseam(ALA)》か、それをサーチするためのパーツです。

必要なパーツが揃ったらマナ加速して《むかつき/Ad Nauseam(ALA)》打って、カードを死なない程度に大量に引いてから、それらをプレイしてストームを稼ぎ、最後に《苦悶の触手/Tendrils of Agony(SCG)》打って勝ち。
もしくは、マナ加速から暴勇状態の《冥府の教示者/Infernal Tutor(DIS)》で《むかつき/Ad Nauseam(ALA)》サーチ→打って以下同といった感じですね。

チューターの暴勇は普通に達成できることもあると思いますが、チューターのプレイにスタックして《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond(MIR)》を起動すると3マナ出しつつ確実に暴勇を達成できるため、この方法を使うことも多いみたいです。

相手が青い場合は《オアリムの詠唱/Orim’s Chant(PLS)》とか《強迫/Duress(M11)》なんかで動きを止めるか、カウンター抜いて安全確認してからコンボに入ります。

ANTはよく《強迫/Duress(M11)》3~4枚+《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》1~2枚を入れてハンデスするタイプのレシピを見かけるのですが、今回のレシピでは1枚も採用されていません。
代わりといってはなんですが、《オアリムの詠唱/Orim’s Chant(PLS)》+《沈黙/Silence(M11)》で6チャントにされてますね。

Zooなんかには《沈黙/Silence(M11)》は逆にこのカードが沈黙するため、《金属モックス/Chrome Mox(MRD)》でマナに変えたり、不要なカードを適切に処分できるのもデッキの強みですね。

僕はどっちかというとハンデスするほうが好きですが、こういうタイプもあるということでしょう。

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このデッキの強み、もしくは凄いところといってもいいかもしれない部分は、コンボなのに《強迫/Duress(M11)》を初めとした妨害手段を6枚程度とっているため、青いデッキにそこまで不利がつかないことでしょう。

何より、ブン回ったときには後手1キルを決め、相手に何もさせずゲームセットできるというのがストロングポイント。

逆に不利な点、というかこのデッキを使うにあたっての問題点は、そのプレイングの難易度にあるのではないかと思います。
《むかつき/Ad Nauseam(ALA)》打つためだけに5マナ出す計算でプレイするとハンデスされたりしてマナ足りなくなったりしますし、カウンターケアは重要だし、そもそもキープ基準をしっかりしないと何もできず死ぬこともあるでしょう。

これは別にANTに限った話ではありませんが、相手がどのような動きをしてくるのか、常に考えながらプレイすること、その対応を間違えないこと等々、プレイングの難しさが他のデッキに比べて大きいのではないかと。

あと、これはもーふ氏に聞いた話ですが《相殺/Counterbalance(CSP)》には漏らすくらい弱いらしいです。マナ加速が0,1,2マナなので、どれがめくれてもアウトとかで。

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サイドは、《花の絨毯/Carpet of Flowers(USG)》っていあまり見かけないカードが取られてますね。これは、なんとなくマーフォーク対策ではないかと思います。最近のマーフォークは《目くらまし/Daze(NEM)》か《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》+《呪い捕らえ/Cursecatcher(SHM)》+《Force of Will(ALL)》みたいな形が多いので、そのうち3つに対応できるのはなかなか。

《ザンティッドの大群/Xantid Swarm(SCG)》も取られているので、マーフォーク相手にはチャント系全部抜いてこれらをつっこんだりするのかもしれません。

ボブこと《闇の腹心/Dark Confidant(RAV)》は同型対決にいれるようです。
サイド後は壮絶なハンデス戦になるのを、ボブでカード引いてコンボを決めに行く・・・のかな。とはいえ、このデッキはハンデスできないので同型のサイド後は不利なんではないかと思いますが。

《クローサの掌握/Krosan Grip(TSP)》は定番のレガシー系《解呪/Disenchant(TSB)》。
《相殺/Counterbalance(CSP)》張られたらこれで割るしか勝ち目がないのでしょう。多分。
とはいえ、2枚しか取られてないので、CTGが少ないと踏んだんでしょうね。
そういえば、最近CTGは見る回数が減ってるような。

《蒸気の連鎖/Chain of Vapor(ONS)》は万能バウンス。
《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg(LRW)》とか《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist(ALA)》とかがメインターゲットでしょう。
もしくは、《神聖の力線/Leyline of Sanctity(M11)》なんかも対象になりえます。
白力線は僕も採用を検討してるんですが、初手に来なかったら紙なのでどうしようか悩んでます。

《ハーキルの召還術/Hurkyl’s Recall(10E)》は親和対策かと思いましたが、それよか《真髄の針/Pithing Needle(M10)》、《無のロッド/Null Rod(WTH)》がメインターゲットでしょうか。
というか他に思いつきませんでした。

《蔓延/Infest(ALA)》はこれも見かけないサイドですが、《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg(LRW)》、《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist(ALA)》、《闇の腹心/Dark Confidant(RAV)》とこのデッキが対処したいクリーチャーを全部対処できるので良いカードですね。
とはいえ、それらを使ってくるデッキ以外にはまったくの役立たずになるので1枚。

《殺戮の契約/Slaughter Pact(FUT)》は同じくコンボを封殺するクリーチャーを除去するために使われるはずです。

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このデッキを相手にしたときの話ですが、コンボなのでやれることはそう多くないと思います。
Dark Horizons だと多くのハンデスを引くことを期待するしかないですね。
もしくは《不毛の大地/Wasteland(TMP)》を引くとか。
ANTはコンボ故にハンデスに弱いため、ハンデスをほぼ毎ターン打てるデッキならメインでも勝ち目はあります。

青いデッキを使っているなら相手はハンデスなりチャントなりを打ってくるのでどういなすか。結局《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique(MOR)》が一番有効だという気がします。

青いデッキといっても、Team America みたいに《Force of Will(ALL)》、《Hymn to Tourach(FEM)》って使えるデッキなら相当有利がつきそうですが。

あとはさっさと《相殺/Counterbalance(CSP)》張る。これが一番かもしれません。

Zooは・・・まぁメインは《むかつき/Ad Nauseam(ALA)》→《むかつき/Ad Nauseam(ALA)》ってめくれたとか、残り3点で相手が止めたので《稲妻/Lightning Bolt(M11)》打ったら勝ったでござるの巻とか、そういうのを期待する・・・ことになりそう。
とはいえ、Zooはクロックが大きいデッキなので《野生のナカティル/Wild Nacatl(ALA)》スタートから相手をアド死に追い込むことは不可能ではないでしょう。

サイド後は《野生のナカティル/Wild Nacatl(ALA)》→《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg(LRW)》で何とかする感じで。

俺もスペース開けて《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg(LRW)》取りたいなぁ。

今日はこんなところで。

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